for U〜名のない歌〜



ふざけるな…。

手紙を残すくらいなら、何とか一言言っていけよ……。

ようやく気づいたよ。

俺の中でのルナの存在は、大きすぎるんだ。

ルナがいなきゃ、意味ねぇんだよ……。

「ルナ、みんなに手紙書いてた。俺のは、薫を支えてあげてって書いてあった。そんなこと書くなら自分で支えたらいいのにな…。」

初めて、佑月のすすり泣くような声を聞いた。

「断れるわけないよな。兄貴が唯一好きになった女の頼みなんかさぁ…。」

俺の目からただ、涙が溢れた。

溢れて溢れて、それは一筋の雫となって頬へと向かった。