俺は、ルナの後ろ姿を見つけ、声をかけた。

「ルナ、作詞できたか?」

驚いた顔で、振り向きながらも俺の方を向いてにっこり微笑んだ。

そんな毎日が普通だと思っていた。

俺は、普通なんてものが、すぐになくなることを、知らなかった。