「ゆきなー！これ見ろよ」
「剣也…。何？」
「すっげーキレイな石見つけたんだ」
「そっか。よかったね」
剣也と、話したくない。
話しているだけなのに、不安で押しつぶされそうになる。
「どした？顔色悪いぞ」
「大丈夫」
「嘘つけ。保険の先生のところ連れて行ってやるよ」
剣也は私にうでを掴もうとした。
「いやっ」
どうしよう…。拒んじゃった。
「わ、悪い」
私は、ただ首をふることしか出来なかった。