となりの席


その単語に思い浮かぶあの人

『来年も同じクラスになれたらいいね』

そういって微笑むあの人

関わりがなくなっちゃった...


「レンレーンいっこー!」

森は俺の手を引いて2ー2の教室へ走っていった


森...

空気読めよ



教室には知ってる顔もあってか予想以上にウルサイ

えー...っと俺の席は...


こ...ここだよね?


窓際の後ろの席


となりにはすでに女子がひとり


安藤...さんだよね?

やっぱ知らないな


顔も見たことないし...


ツインテールの女の子

この距離でわかるのはそれだけ


自分の席へ一歩、また一歩と近寄る


「安藤さん...だよね」

「......」

無かよ!!

「おれ...僕、佐々山 錬、よ...よろしく」

「......」


とりあえず簡単に自己紹介をする

しかし返事なし


もしかしたら人見知りなのかも...



これが安藤さん?の第一印象