〜華乃〜





「来るよ。魔力が近づいてきてる」




「えぇっ!私どうすればいいの?」




「ただ、目をつむって力を込めるだけでいい」




「え…」




私の討伐方法。



それは、目をつむり力を込め意識を集中させ魔力を全開させる。




私と真梨の魔力が重なればメデューサくらいすぐ吹っ飛ぶだろう。






そして最後に、とどめだ。




「来たっっ!!目をつむって!!」





巨大な魔力が目の前で蠢く。


メデューサだ…。




「力を込めて……意識を集中させて」




「うん」




…なっ?!



真梨の魔力がぐんぐん上がってゆく。





どうして?!



この魔力は……Sじゃない、SSだよ?!





真梨はいつも魔力を全開にしてない!!



すごい魔力!






すると目の前にあった魔力がどんどん薄れていく。





メデューサが大量の魔力を浴び気絶しているのだろう。







「今っ!!!目を開けて一気にとどめをさして!!」




目を見開きメデューサに向かって二人で走る。





そして、手をメデューサにかざし闇の華をつくる。




真梨もメデューサに手をかざして光の大きな華をつくった。






そしてその華はメデューサの体内に吸い込まれた。