〜圭太〜





俺の初恋は古川だった。




なんて事を言ったけど、本当は違う。







俺の初恋は古川だ。




今も初恋の最中なのだ。



でも俺はこういう事はあんまり得意じゃない。





結構モテるほうだが、全部フってるから。






しかし。




放課後、古川に呼び出された。



まさかとは思ったけどそれ以外あり得ない。






「私っ……圭太君の事…っ好きになりまし…たっ……」





やっぱり。






鼓動が高鳴る。



こんな気持ちは初めてだ。






古川は目をつむって震えている。



俺はそれをもかわいいな、と思う。






最近気づいたが、相当重症らしい。







返事は、決まってる。











「…俺も古川の事……好きだ」