『え!?梓来たの?』

『あいつ捕まってたんじゃねぇーの』


『あたしこわ~い』


梅本が来たことに教室は騒いでいた


約1ヶ月ぶりだけどこいつらは何一つ変わっていないみたいだ


中心になって騒いでる奴は松川だった







『やめなよっ!!』

ざわついた教室を一気に沈めるほどの声が響いた


あたしはそれを言った人に気付き微笑んだ



梅本の家で梅本が着替えてくるのを待っていた時に梅本のお母さんから聞いたんだ


梅本が学校に行かなくなって部屋からすら出て来なかったときに、毎日梅本に会いに来てくれていた人がいたことを……