空色ホイッスル




「そうだったんだ。あのさ、まず怒ってないから気にすんなよ?



俺がいつも時間がない時に話しかけに行ってるのも



……今回は間違いなくあるしさ」



そうだな…と考えている声を聞く分には怒っているようには聞こえなかった。



「まずサッカーのことはせっかく俺のこと興味持ってくれて



謎に思ってくれてるなら



ただ答えて教えるのは勿体無いからもう少し考えて?



そうだな…芽衣が俺のこと好きになったら教えてやるよ。



だから今は教えない」



なんてな!って言いながら電話口からクスクス笑う声が聞こえてきた。