そして、先生はこう言った。 お前の今年の成績によっては、来年このチームのエースになれるかもしれないな。 俺はその言葉でエンジンが全開にかかった。 絶対に今のフォワードの先輩のようなエースに俺もなってやるって。 だから、辛くても歩きたくなっても走り続けよう。 まずはどうにかして1点を取って、相手校と同じ場所に立つんだ。 前半の時のようなプレーはもう芽衣にも、誰にも見せたりしない。 俺はアシストが回ってきたボールを目の前で待っているゴールに狙いを定めてボールを蹴った。