空色ホイッスル




誰が見ても一目瞭然のプレーなんかやってほしくない。



それは前回の試合で勝って、今日の試合に進んだんだからなおさら。



それに、きっと彼がシュートしに行けば勝てる可能性だってまだまだある。



そう思ったら、ちょっと一ノ瀬くんに対してムカムカしてきた。



後半戦。



両チームのレギュラーメンバーは再びピッチへと帰ってきた。



声援がまた会場中に広がる中、



自分のポジションの位置についた一ノ瀬くんと……



目が合った気がした。