強者?私が?
「そんなこと絶対ないよ~!私何かしたの?」
私も笑いながら返す。
七瀬くんはだってさーと言って、その後は私に近づいて小さな声で……。
「今日、芽衣ちゃんのこと考えすぎて、圭馬スパイク忘れてきちゃったんだぜ!」
「え?本当に?」
と返すと、芽衣ちゃんが圭馬と会った時アイツスパイクの袋持ってなかった?って聞かれた。
確かに……何か持ってた気がするような。
「いてッ!何すんだよ!」
「何余計なこと芽衣に話してんだよ!」
いきなり現れた一ノ瀬くん。後ろにある太陽で余計にキラキラしててかっこよく見える。
「別に~!芽衣ちゃんのこと考えすぎてスパイク忘れたこととか俺は言ってないぜ~!」
とクスクス笑いながら七瀬くんは逃げて行ってしまった。

