空色ホイッスル




会場をみんなで出ると、さっき試合をした蒼井高校もいて集まっていた。



その中には一ノ瀬くんもいて。



こんなに大勢いると話しかけにはいけないから、またね!と心の中で呟いて帰ろうとした。



すると……。



「芽衣ちゃーん!」



と私を呼ぶ声が聞こえて、振り返ると手を振っている七瀬くんがいた。



「七瀬くん!」



わたしは手でおいでおいでとされたからみんなから抜け出して七瀬くんのところに向かった。



「芽衣ちゃん、試合お疲れ!」



「七瀬くんもお疲れ!私たちも3位決定戦で3位に入れるように頑張るから


決勝戦も頑張ってね!」



「おう!明日頑張ってくるよ!



でさ、俺思ったんだけど芽衣ちゃんって強者だよね!」



クスクス笑いながらそう言ってきた七瀬くん。