空色ホイッスル




選手達がピッチから戻ってくる。



私はスコアブックを閉じて、給水ボトルの入ったカゴを取りやすいところに置くと



間宮先生のところに集まる選手達の肩に1枚ずつタオルをのせた。



「お前たち進歩したよ。前半戦蒼井高校に1点も入れさせないでよく耐えた。



フォワードの2人も苦しい状況でも攻撃しようと頑張ったのはいいぞ。



後半の40分もこのままの勢いで戦って来い!」



「「はい!」」



間宮先生に礼をして、選手達は給水をすると後半の作戦を話し合ったり



アップをしながら後半戦が始まるのを待った。



見た所、接触して怪我をした選手達もいないみたいでホッとしながら私はみんなを見つめていた。