空色ホイッスル





咲坂のロッカールームに着くと、俺はノックもしないで「失礼します!」と大きな声で言ってドアを開けた。



口をあんぐりと開けてびっくりしている部員や一ノ瀬と俺の名前を呼ぶ部員もいたけど



俺の後ろにいる芽衣を呼ぶ吉岡と言う声が一番多かった。




「芽衣に陰で姑息な手段を使った先輩達に向かって言います!



俺と芽衣は恋人同士ですが、芽衣にスパイを働かせるようなことは一度もしてません。



2人の暗黙の了解でチームの戦略に関わることを話さないようにしてましたし



先輩達は今年俺達の学校に勝てないことを芽衣のせいにしてましたけど……



それは俺が自分の元々のポジションのフォワードに入ったから



卒業した先輩が少なくてチームが持ち上がりだったから力がついたんです。



それを芽衣のせいにした先輩達は最低です。



俺は健全な試合をしようとしない学校に今日の試合も次回の試合も絶対に負けませんから」