空色ホイッスル




「よ、よく気付いたね……」



口から出てきた言葉はどうでもいいことしか出てこない。



本当は謝ったりするのが先なのに。



「はい!だって先輩、制服着てうちのサッカー部のスポーツバッグ背負ってるんですもん!



そんな格好するのは吉岡先輩しかいませんからね」



「……。」



あ……私の格好が悪かったのか。



やっぱり私服で来なくちゃいけなかったな。



「吉岡先輩、休部っていつまでですか?俺達、一日も早く帰って」



「「吉岡先輩!」」



他の部員たちの声で片桐くんの話が最後まで聞こえなかった。



部員達は私と片桐くんの周りに集まってきて私はもう逃げられない状況になってしまった。