空色ホイッスル





「お前には分からねぇよ!分かって欲しくもねぇ!



お前はいっそのこと蒼井高校の生徒になってしまえばいい!」



「そんな……」



「吉岡はもう用ナシ。顔も見たくないからもう来るなよ!」



柚木先輩を思いっきり私の肩を押した。



そしてその勢いと自分のバランスが取れなくて、私はそのまま後ろに倒れた。



……だめだった。



結局、分かってもらえなかった。



「もう……普通にしてられるほど元気ないよ」



ポタポタとコンクリートに跡を付ける涙。



限界だった。もうマネージャーとして頑張る元気が底をついてしまった。