「よし!これでOK! あー重かった!」 重すぎて腕が痛い。 夏になったらこれを何往復もしなきゃいけないのが辛いな。 でも、いざとなったら祐ちゃんに手伝ってもらえばいっか! 水色からオレンジ色に変わる空。 色んな部活の混ざり合う声やボールの当たった時の音。 そしてピッチから少し離れたところで私はみんなをみつめる。 そういえば……未だに一ノ瀬くんから連絡が来ない。 あの大会の日、私はずっとずっと過剰なくらい一ノ瀬くんからの連絡を待ってたのに。