【急用ならもっと早く言え!ばーか!笑


今日はお疲れさま。
来週もがんばろうな。】



と書いてあった。



「……置いてかれちゃったんだ」



我慢した涙がとめどなく出てきて、私も会場を出ると外はあのどんよりした雲りの空から雨に変わっていた。



雨が降るなんて思わなかった私は傘を持ってきていなくて……



でも雨に濡れて帰れば泣いてるのも親に気付かれたりしないと思った私は



ゆっくり歩きながら私は会場を後にして帰った。



自分を信じてもらえなかった悔し涙。



一ノ瀬くんのことをあんな風に言われた怒りの涙。



もっと気を付けて一ノ瀬くんと会えばよかったと思う後悔の涙。



こんな時にでも一ノ瀬くんに会いたいと思ってしまう恋しさから出た涙。



全部の気持ちの涙を雨に隠してもらって……。