空色ホイッスル




私、先輩たちに何かしちゃったのかな?



俯きながら、前にある二人の足を見ながら追う。



今までこんな呼び出しされたこと一度もなかったのに。



頭をフル回転させても何も答えは出てこない。



私のマネージャーの仕事内容が悪かったとか?



……全然分からない。



先輩達が足を止めた場所は人気のない通路。



電気がついていないから薄暗い。



「別に言うこと聞いてくれれば、何もしないから」



「俺達、絶対次の試合は何があっても勝ちたいし、少しでも長く引退するまでの期間を伸ばしたいだけだから」



「え……」



さっきと変わらない二人の表情に私はただ動揺するしかない。



二人はいったい私に何を言いたいの?