空色ホイッスル




「どういたしまして。でも、ちょっと複雑。



俺と一緒に海に来てるのに、芽衣の頭の中は友達の悩みでいっぱいだったとかさー」



一ノ瀬くんはちょっと拗ねた顔をして、もう俺拗ねたからいっぱい食べてやるー!と言って



今度はレタスの間にハムとチーズを挟んだサンドイッチに手を伸ばした。



「ごめんね?今日は考えないように気を付けてたんだけど、急に今思い出しちゃって……」



悪いことしちゃったな。



一緒にいる人のことより他の人のこと考えてたなんて。



“私が楽しくないから他の人のこと考えた”と一ノ瀬くんが思わなければいいけど。



「まぁ誰のことであれ、芽衣が初めて相談してきてくれた訳だから嬉しいけどね。


俺、今の話が芽衣のことだったらどうしようかと思ったし」



一ノ瀬くんは私の顔を覗きこんだ。