魚とかはいないはずなのにぬるぬるしていて、どうして…と思っていると
「芽衣、俺の腕掴んでいいからゆっくり足上げてみて」
と一ノ瀬くんに言われて私はコクンと頷いた。
私は両手で一ノ瀬くんの左腕をぎゅっと思いっきり掴んで
ゆっくりゆっくりその左足を上げた。
すると絡み付いてたものは……。
緑色で長くて……。
「海藻だね。昆布?わかめ?」
と言いながら一ノ瀬くんが私の足から取ってくれた。
「あ、ありがと」
やっとの思いでそう言うと、一ノ瀬くんはどういたしましてと言いながら
その取ってくれた海藻を私に近づけてくる。

