空色ホイッスル




あっ、そうだ!すっかり洗濯物の存在忘れてた。



きっともう洗濯機も止まってるはず。



でも七瀬くんを1人にも……。



「一ノ瀬くん……」



と彼を呼んで必死に頼む。



すると、何で俺が大貧民なんか待たなくちゃいけないんだよと呟いてたけど、最後には



「七瀬、早くしろ」



と言って待っててくれてるみたいだった。



「わーい!やった!芽衣ちゃんのおかげだよ、ありがとう!



正直まじで心細かったんだよね。すぐかごに入れてくるから待ってて!」



七瀬くんが走って行く姿を見て、私は一ノ瀬くんにありがとうってお礼を言ったんだ。