「うん!今日スコアブックに名前書いたからね!
ポジションはたしかミッドフィルダーだよね?」
フォワードとちょっと悩んだけど、私はそう言ってみた。
「そうそう!俺、ミッドフィルダーやってるんだ!すごいね、芽衣ちゃん。
俺、感激だよ!」
一瞬、一ノ瀬くんが小さな声でボソッと何かを言ったけど、私は聞こえなかった。
「それで結局、2人は付き合ってるの?
ずっーと手は繋いだままだし」
七瀬くんはにこにこ笑いながら、私の手と一ノ瀬くんの手をライトで照らした。
指摘されてびっくりした私は、急いで握っていた手をパッと離した。

