空色ホイッスル





「んな訳ねぇだろ。これはトランプの大富豪で負けた罰ゲーム!



絶対先輩たちこの罰ゲームをやろうとわざわざボール持ってきたね……」



「それで七瀬は今、罰ゲームの最中なわけか。



よくこんな暗い中1人で来れたな」



今、一ノ瀬くん、七瀬って言ったよね?



七瀬くんって今日スコアブックのメンバー表に書いた時に名前を書いた気がする。



学年は同じ2年生。



たしか、ポジションは……。



「まぁな、俺は別に暗い所怖いとも思わないし。



でさ、そろそろ圭馬も話伸ばしてないで後ろの子見せてよ?



超みたい!!だって女の子でしょ?」



と一ノ瀬くんにせがむ七瀬くん。



その言葉を聞いて一ノ瀬くんは携帯をポケットに締まってしまった。