空色ホイッスル




私たちは、見えないけど思わず顔を見合わす。



やばい!誰か来ちゃった。



この声から先生じゃない誰かなんだろうけど……どうしよう。



とりあえず、俺の後ろに隠れてと小さい声で言われて、掴まれていた手が動かされた通りに動いて一ノ瀬くんの後ろに隠れた。



「誰?」



と言って一ノ瀬くんは携帯を取り出してその人に向かって光を当てる。




「うわ、眩ッ!何だよ、圭馬じゃん!お前こんな所で何してんの?



みんなでゲームしてたのに昨日も今日も参加しねぇでどっか行くし」



「なんだ、七瀬じゃん。びっくりさせんなよ。



ていうか何でこんな所でボールなんか持ってるわけ?今から練習でもすんの?」



一ノ瀬くんの話を聞いて、ケラケラ笑い出した誰だか分からない部員。



でも一ノ瀬くんが普通に話してるってことはきっと一ノ瀬くんと学校が同じ人だ。