「……し、してないしてない!ちゃんと自分で問題解こうと思ったよ?」
あー、やっちゃった。声がドモっちゃったよ。
「嘘つけ。答え写さなかったら、どうせそのままやったところまでで出そうとしたとかだろ。
残りは練習が終わった後に見てやるから……
夏休み明けテスト期待してるからな?」
私に脅しをかけると、祐ちゃんは終わった終わった!と言いながら勉強道具を片付けて出て行ってしまった。
いいな、祐ちゃんは夏休みの宿題全部片付けちゃったんだ。
ずるいずるい!と思いながらダラダラ勉強道具ると、頭の中に
“洗濯”“一ノ瀬くん”という2つの言葉が浮かんだ。
「やばい!こんなことしてる場合じゃない!」
一ノ瀬くんはまだいるかな?と思って周りをキョロキョロしてみたけど、彼はもうここにはいなかった。

