「もう心臓がドキドキしておかしくなるかと思ったー!
ねー、みなみ!あたし午後練の時顔赤くなったりしてなかったよね?」
「うん!特に気にならなかったから大丈夫だと思うよ!」
2人は楽しそうに話を進めていく。
私、もうこの話にはついていけないよ。
こんな……こんな展開にならないことだけを望んでいたのに。
沙月ちゃん、一ノ瀬くんのことが好きなんだ。
絶対負けるに決まってんじゃん、私。
だって他校だもん。いつもはそばにいれない。
会うことも話すこともできない。
あの笑顔だって今度もういつ見られるのかさえ分からない。

