後半戦。
1-1からのキックオフだ。
試合が始まる直前、視線を感じてその方向を見ると芽衣の世話焼きが俺を見ていた。
というより威嚇に近いように感じた。
俺はすぐに視線を逸らして試合の開始のホイッスルを待った。
急に思い浮かんだのはアイツの言葉だった。
“セカンドゲームは絶対フォワードに出ろよ。
次もディフェンダーで出たりしたら本気で戦わないお前を許さねぇ”
俺だって、入りたくてディフェンダーでプレーしてる訳じゃねぇし
何にも俺のことを知らねぇくせに、分かったかのように口出ししてくんじゃねぇよ!
―ピーーーーーーッ!
今度は咲坂高校からボールを蹴り始めて試合が始まった。

