「お前ら待て!そうやって感情で何でもかんでも動くなよ!
向こうにだって考えがあるんだろ。
……仕方ねぇよ、この間負けたのには変わりねぇんだから」
と最初は強気で言っていた部長も最後は弱気になって言っていた。
部長、相当悔しいんだろうな。
みんなに告げる言葉から、じわじわと悔しい気持ちが伝わってくるもん。
「……悪い。俺、もう我慢できなくて一ノ瀬に直接言っちまった」
と私の隣に座っていた祐ちゃんがそう言いだした。
「え、祐ちゃん本気で言ってるの?」
私が祐ちゃんに聞き直すと、「本気、試合が終わった後すれ違い際に言った」と答えた。
もう私の口からは何も出てこなかった。

