空色ホイッスル




私はシワ伸ばしをしていた手を止めて、一ノ瀬くんの方に振り返った。



振り向くと、一ノ瀬くんは少し照れた表情を浮かべていた。



「一ノ瀬くんに見てもらえるなんて思いもしなかったけど、



私が誰にでも連絡先を教えるわけじゃないってこと知ってもらいたかったから良かった。



でも、私あの男の子の名前も知らないけど、私が逃げた後大丈夫だったのかな?



ってさっきまで考えてたんだけど大丈夫そうだった?」



私がそう一ノ瀬くんに尋ねると、彼の表情は元に戻って



「全然平気でしょ?さっきだってケロッとしてたし。



一年のくせに芽衣にタメ口聞いて連絡先に聞きに行くとかあり得ないよな」



ちょっと複雑そうに苦笑いをしている。