グラウンドへの道は今度は下り道。
沙月ちゃんはみなみちゃんと大きなジャグを持ちながら、「芽衣ちゃん、一人で大丈夫?」と心配しながら歩いてくれる。
沙月ちゃんの好きな人はまだ一ノ瀬くんと決まったわけじゃない。
これから夕食まではがっつり練習がある訳だし、
落ち込むのはもし沙月ちゃんの好きな人が彼だと分かった時にしよう。
……うん、今は忘れる。大丈夫。
また木の下の日陰を通りながらグラウンドに着くと、部員達は二校一緒にアップを始めていた。
芝生の広いピッチには白い石灰で線が引かれていて、両サイドには白い大きなサッカーゴールがあって
合宿が始まったことを今更ながら実感した。

