空色ホイッスル




「芽衣、おこった?」



急に声色を変えて聞いてきた一ノ瀬くん。



んー、一ノ瀬くんずるい!



笑っていた勢いで聞いてきたらちょっとくらい怒ってみようと思ったのに。



そんなガラっと変えて優しく心配そうに聞いてきたら「怒ってる!」なんて言える訳ないじゃん。



「……怒ってないよ。私は……今日、一ノ瀬くんの学校と合宿できることが嬉しくて……連絡しただけだもん……」



だんだん恥ずかしくなってきて語尾がどんどん小さくなって行って、ちゃんと一ノ瀬くんに聞こえたか不安になる。



だけど……。



「俺も嬉しいよ。次の大会で芽衣に会えるかも微妙だったし。それに咲坂とも試合したかったしな」



そうだね、今度は咲坂だって蒼井高校に負けないからね!