空色ホイッスル




「…い!めーい!帰ってこーい!」



一ノ瀬くんと電話をしていたのに、明日彼はどうするんだろう?って考えていたら



そっちにばっかり集中して、いつの間にか一ノ瀬くんの声が聞こえなくなっていた。



「わわっ、ごめんなさい!違うこと考えてた!」



「知ってる!いっくら俺が呼んでもシカトだもんな。ビクビクの次は電話中に違うこと考えるかあ……」



電話越しで一ノ瀬くんは私に聞こえないように堪えて笑ってるような感じがするけど



所々でクスクス笑い声が聞こえてくる。



あーあ……。



こんな私を一ノ瀬くんに見せたい訳じゃないのに。



私は見せなくてもいい変な所ばっかり一ノ瀬くんに見せてる。



「…………」



明日、一ノ瀬くんがこのことを言うか言わないか考えてましたなんて言ったらもっと笑われそうで、



恥ずかしいから私は言わずに一ノ瀬くんの笑いが止まるまで黙っていた。