アイス屋さんに着くと、みんなこの季節になると考えることは一緒なのかそこだけ結構の人だかりがあった。
そして、私の視界に一番に入ってきたのは可愛くアレンジされた
“夏の新作、パイナップル・パーティー*ウォーターメロン・パラダイス!”というお店の旗。
「祐ちゃん、新作出たって!私、新作食べてみよっかな?」
私は祐ちゃんの制服の袖を掴んで、旗を指を指しながら言った。
「他のいつでも食べれんだったら、俺も芽衣と違う方の新作にするわ」
「じゃあ決まり!後で一口食べさせてね!」
「はいはい、芽衣の一口は一口じゃないけどな……ほら行くぞ!」
そんなことないもん!一口は一口だもん!って祐ちゃんの背中に言い返してからついていく。
祐ちゃんのそばに行くと、もうアイスを2つ頼んでいて、お会計待ちの順番を待っていた。

