毎日毎日通話した。
宿題が多くても、テストでも、
朝までずっと話していた。
はやく夏休みになってほしいと
その一心で。
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F:りんごって誕生日いつだっけ
りんご:なんで?
F:祝いたいじゃん
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そう言ってくれた。
すごく嬉しかった。
私は画面ごしでは我慢できなくなっていた。早く会いたい。そう思うようになった。
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F:俺も会いたいよ。
夏休みには会えるかもしれない
りんご:え?
F:父さんの出張についていくかも。
もしかしたらそっちに行くから
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来て欲しい。
早く会いたいよ。
そう伝えた。
私だけ。私だけなんだ。
彼がこうやって会いにきてくれるのは。
そう何度も心に言い聞かせた。
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F:りんご、好きだよ
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この言葉もずっと続いた…

