彼がアストラエアか。

眼鏡越しにランスロットの視線が鋭くなる。

「こんな田舎町にまで祓魔師が…といっても、ここはローマか…こんな事をしたらヴァチカンが黙っていないよね」

「…生憎と俺はヴァチカンの祓魔師ではない」

手にした西洋刀をスラリと抜き、胸の前で構える。

騎士のように。

「英国国教会から派遣されたランスロット・パーシヴァルという…アストラエア、お前を討伐する」

「ランスロット…パーシヴァル…どちらも円卓の騎士団の名だな…アーサー王伝説の好きなイギリス人らしい」

フフッと無邪気に笑うアストラエア。

「何故町を壊滅させた?」

問うランスロット。

「別に」

アストラエアは興味なさげに言う。

「この小さな町の連中は、町の発展にも興味を示さず、現状維持のまま、昔ながらの生活という奴を数十年続けている…向上心がないと思わないか?堕落した生活を続けながら、それでよしとしている…だから皆殺しにした」