名前付きの悪魔は、悪魔学において大抵強力な悪魔である事が多いとされる。

大体が爵位を持つ、大軍団の指揮官クラス。

そんな悪魔の討伐を、しかもヴァチカンのお膝元でランスロットに依頼するとは。

どうやらヴァチカンは英国国教会所属のランスロットを快く思ってはいないらしい。

(手柄争いは英国国教会もヴァチカンも一緒か…)

悪魔が壊滅させたという田舎町へと向かいながら、ランスロットは胸の中で呟いた。

その手には、簡素な装飾の施された鞘に納められた西洋刀…。