イナズマ

今日は、先に主任のおっさんに止められたから、警察には通報されなかった。

主任のおっさんは、俺達のケツを竹刀で叩いた。
奴らは、俺達をぼこぼこにして、逃げた。
ゆるさねー・・・俺は、自分の中でメラメラと燃え盛る復讐心を押さえるのが必死だった。



俺達は、職員室に連れて行かれる。


職員室に入っていくと、当然すみれ先生もいた。先生は、気にしない様子だった。

でも、職員室でこっぴどく怒られる俺達を見て、すみれ先生がクスッと笑った横顔を俺は見逃さなかった。


最近、問題を起こしていなかったのに、なぜだ?とか。


奴らとはなぜそんなに殴り合いをするのか?とか。

颯太も俺も、何も答えない。


なぜ、俺は問題を起こしてしまうのか?なぜ殴り合いをするのか?
俺自身にも答えが分からなかったからだ。