イナズマ

「お前だろう?間違いなく。もはや、穴をあけることが目的に見えるけれども」


俺は言い放つ。
184cmの俺と170cmあるかないかの颯太だったら、足の長さが全然違う。

いつも颯太は俺の後を小走りについてくる。
今も、それ。


傍から見たら、子分を連れているように見えるんだろうな・・・。

颯太という男は、本当にいい奴。

俺につられて、喧嘩ばかりしているが、根は優しい。


でも颯太はモテない。
身長のせいでもなく、顔のせいでもない。


オーラがモテないオーラだ。