イナズマ

俺は、マッシュルームに目を戻す。

そして、もう一度先生を見た。
喧嘩したくはない。

趣味は喧嘩だが、先生とは喧嘩したくはない。


「ただ、上手にしているか見ただけ」


俺は、ごまかした。


先生は、豪快に笑いだした。


また、マジでウケている。

「呆れたぁ・・・。あなたは教わっている立場よ」

先生は、カップで水の量をはかっていた。


「あーそうだったな」


俺はとぼけた。これ以上言いあいにならないようにするには、とぼけるのが一番だ。