イナズマ

俺は、小さな声で言った

「入るかな??」


先生は、ソファーのことしか考えていない発言。


なかなかスムーズに入らない。

俺はソファーを傾ける。


「そうした時の海翔の筋肉、男だなーって感じる」


先生?
俺、今、すごく重いんだけれども、どこ見ているんだ?



「このソファー必要か?」



先生の1人暮らしにソファーの必要性があまり感じられない。

へへへと笑ったすみれ先生は、「必要だ」とも「いらないかも」とも、どちらも言わずに、俺に指示を出して、前に進んできた。
俺は体勢を整えて、少しずつ進む。



なんとかソファーを部屋の中に入れることができた。