イナズマ

「いつも、海翔のこと見てたから、分かるよ・・・」


なに?
もっと学級委員みたいな、正論で俺を攻めてくると思ったのに。


意外に素直に白状されると・・・俺、困る。
困るうえに、照れる。


俺は、怜奈から視線をそらし、足元を見た。



きちっときれいな白い上履きに細い足首をしていた。



「なんだ、颯太から聞いたかと思った。というか、颯太はお前のことマジで好きだぞ」


「知ってる」


「何?その返事。『私・・・モテなれています』みたいな返事だな」