イナズマ

なんだか、同じ空間にいるのに、教室にいる時は、すみれ先生とはいつも視線のみの心理戦。



俺達は黒板のある後ろの壁に背を向けて立つ。



「どうして?全然趣味じゃないんじゃないの?・・・・」



やっぱり、聞くよなそこ。


俺、意外に洋楽ロック好きなんだけれどもな。。。


「俺が流した方が本当は趣味じゃなく、本当は松吉が流した曲の方が趣味」



俺は、松吉の顔を見ずに言った。

「そうなんだ。私は、門田君が流した曲が趣味で、洋楽は全く聞かない。全然違う趣味なのに、行きも帰りも一致しちゃったね。


・・・ごめんね」



「なんで謝るんだよ」