イナズマ

俺は振り向く時には、ドキドキ感はなく。


おそらく・・・いや、確実に怜奈がそこに立っているだろうから。



俺は振り向くと、怜奈は後ろの黒板側に松吉と並んでいる海翔を見ていた。



俺には全く興味ねーな。

怜奈。



俺はそっと怜奈の隣に立った。



そして、その後誰も振りかえることなく怜奈の曲は終わっていった。



もう、俺は申し訳なさ過ぎて、ごめんと謝ることすらできない。
怜奈は、俺の顔を見てあからさまに嫌な顔はしなかった。

そこは、松吉とは違うところだろう。

でも、全く無表情だった。