イナズマ

俺は、自分の曲を流す。


女子は大爆笑。


ウケた・・・!!

「誰?」

女子は口ぐちに言う。


怜奈の肩も揺れている。
怜奈も笑っているのだ。


俺は、元祖女性アイドルの曲を流したのだ。


「随分、さかのぼったなぁ・・・」


海翔も笑いながら言う。


みんな笑っているのに、俺のサビは笑いに包まれたまま終わってしまった。


結局、怜奈も振り向いてくれなかったんだ。

そして、誰も振り向いてくれなかったんだ。