イナズマ

颯太side

海翔は廊下に戻ってこなかった。

ということは、誰かとペアになっているんだ。

誰だろう?


怜奈ではないよな?


俺は、不安と期待を混在させながら、教室に足を踏み入れる。

真っ先に怜奈の背中を探す。


後ろから見ても、好きな人の背中ってすぐ分かるものなんだな。


いた!!


後ろを向いていた。

よかったぁ。

神様、ありがとうございます。


俺の曲で怜奈が振り向きますように。