イナズマ

女子達の「「うわー」」という声が教室に響いた。
男子は、この状況が見えないだけにパターン2の男子は気が気ではないだろう。



なぜ、女子達の驚きの声が響いたかというと、俺は、松吉の肩をたたいたからだ。


颯太を裏切ることはできない。
先生の「怜奈ちゃん以外ならね」という言葉もリアルだろう。


俺は、自分の守る物を守った。


それだけ。

カップルの男子は、ニタニタ顔をして俺をみていた。

何かコメントを?ってか?


何も言うかよ。


「静かにしてください。次の人を呼びます。」

学級委員の男子は、ざわついている女子に向かって言った。

すみれ先生をちらりと盗み見すると、何事もなかったように学級委員の男子を見つめていた。

内心ドキドキしてたくせに。