~2~
俺は水野 弘。中学3年だ。もうすぐで受験という俺のもっとも苦手な時期が来るがまだ暑い7月だ。露がもうすぐで終わり8月に突入する。
まだ露のほうが涼しい。だが時というものは待ってはくれない。
それと同時に俺の誕生日も近づいてくる。
誕生日は恥ずかしいが自分も1つ大人になったと感じさせられる。
幼馴染の日向 美野里は俺の誕生日になるといつも何かプレゼントしてくれる。
もらうのはうれしいけど笑顔で言われたら恥ずかしくなる。
そんな気持ちでいっぱいだった。しかし次の日幼馴染の美野里に異変が起こるとも知らずに・・・・
次の日 3時間目。
俺は親友の松村 結城と幼馴染の美野里と美野里の親友の松田 美佳と同じクラスだ。
俺と結城は外周してる途中前で走っていた美野里と美佳に話しかけようとしていたが美野里が倒れてしまった。
そのときの俺はしゃべることより行動していた。

 ~保健室~
「すみません・・・美野里が倒れたので保健室につれてきました。」
「あら、美野里さんが倒れたのね。わかりました。ベッドに寝かせなさい。」
「はい」
俺は言われるがままに美野里をベッドに寝かせた。
「それにしてもいったいどうして美野里さん倒れたのかしら?」
すると美佳が保健室に入ってきた。
「じっ・・実はっ・・・走ってるとき美野里さん具合悪そうなので保健室に行けばといったのですが大丈夫と走り続けてたら倒れてしまって・・」
「あいつ・・また無理しやがって・・・」
「えっ?」
俺の声が聞こえたのか美佳は不思議そうに言った。
「どういうこと?弘君」
「あのな・・実は美野里昔から無理するんだ・・何かあっても絶対俺に何も言わないんだ・・・あいつ強がりだからさ」
「昔から変わってないな美野里・・」
「ああ・・だから余計に心配で・・・」
美野里は昔から強がっていた。何かあっても絶対にいわないんだ。
つらいことがあっても・・俺が言わないとあいつは・・・
「美野里さん貧血気味だわ・・・なんだか顔色も悪いみたいだし・・」
「ん・・・」
「美野里!しっかりしろ」
「大丈夫?」
美野里は気がついたみたいだ。
「なんで私ここに?」
「覚えてないのか?美野里倒れたんだよ」
「確か・・・走ってて・・それくらいしか記憶がないの・・」
美野里・・お前また無理して・・なんで俺に言ってくれないのか・・
いや・・美佳も心配してたんだから・・・美佳にちゃんとなんでいわねんだ。
そう俺は思ったけど、まるで親みたいないいかたになっちまう。
「先生が貧血だってよ・・・お前最近体調崩してなかったか?」
「最近頭がくらくらしたり・・息切れが多くなったり・・」
なぜか俺は怒鳴っていた。何もしてない美野里に。
いや・・それは違う・・きっと何もできなかった俺自身に対して。
「なんでそういうことを早くいわないんだよ!」
「ごめん・・心配かけたくなくて」
美野里はいつもそんなこと思ってたのか・・
「俺ら幼馴染じゃねぇのかよ!心配かけろよ!俺は頼ってほしかった」
「ごめん・・」
美野里の声はいつもより弱かった。
幼馴染という関係はなんだか難しいそう感じた。
「ところでここまで私を運んでくれたのって誰・」
「俺だ////」
俺はなぜか赤くなった。この感情わからない。
なぜ鼓動が早くなるんだろう。
わからないんだ。このときはまだ俺は知らなかったんだ。
美野里の中に潜んでいる悪魔が迫ってきているということ・・・