朝。
俺はいつものように明日花の家に、明日花を迎えに行った。
今日は、朝もmailしたんだけど、返信が来なかった。
寝坊した?なんて可愛いこと考えたりする。
でも、それは。
…寝坊なんかじゃなかったみたいだ。
明日花の家の前で俺は立ちすくんだ。
救急車、パトカー。
えぇっと、これはなんだっけ。
立入禁止のテープ。
俺はとにかく怖かった。
そして無意識にテープをくぐって中に入っていた。
「あ、おい!ここは立入禁止だぞ!」
警察官がそう言って駆けつけて来た。
「…花は? 明日花は……???」
明日花が心配だ。
おれは明日花が……
「太陽くん…?」
そこへ、明日花のお母さんがやって来た。
「明日花…は…?これは何があったんですか?」
明日花の気配がしない。
明日花はなんで出てこない?
「太陽くん……ごめんね…」
馬鹿な俺でも
その状況はなんとなくだが
読めた気がする。