「姉ちゃん・・・。どういう事だよ・・・?」

「この家を、九条院家が、買った。そして、生活費払う代わりに・・・

 悠里、あんたを九条院麗華の婚約者にしないといけない。」

「意味分かんねーよ!!なんで・・・。」

俺は、里桜といたいのに・・・。

「無理だよ・・・。もう後には引けない。婚約者にならないと、里桜ちゃんが殺される。」

は・・・?どうして・・・?

「里桜ちゃんの事になると、悠里は絶対うなずくって分かってるみたいだよ。」

「分かった・・・。俺、婚約者になってやる・・・。」


この決断のせいで

里桜が

壊れていく事を

俺達は理解していなかった。